ここに上げるのは3期ぶりですが、私の2018年VOCALOID10選を紹介いたします。
選考対象、選考基準はいつものように、今年公開されたVOCALOID、UTAU、CeVIO歌唱楽曲 のうち「印象に残った曲、私自身が好きな曲」です。
では早速、本編に参りましょう。
1. あめのむらくもP / "他人事の音がする" (1/5投稿)
あめのむらくもPの最大の魅力は「クラシック音楽の素養」だと思います。
バンドサウンドを基調としながらも、楽器の使い方やメロディワークが非常にクラシック音楽的で、一般的なポップスとは一味違う、情感豊かでダイナミックな緩急の付け方が印象的です。
もちろん本作もまたその例に漏れません。
イントロで示される動機を中心に織り上げられたメロディの糸は、まるでシルクのような美しさです。
それでいて決して華奢ではなく、音楽全体が一つの奔流となって押し寄せるエネルギッシュな一面も持っています。
特に、複数の旋律が絡み合いながら終止へと突き進むアウトロにはこのような魅力が凝縮されており、このアウトロの迫力こそが本作を今年の10選に選ばせた要因です。
2. みきとP / "ロキ" (2/27投稿)
怒っているのです、この歌は。
それはもう、怒髪天を突く勢いで怒っているのです。
なぜかって?
それはもちろん、お金も才能もあるのに手を抜いているミュージシャンが許せないからです。
自分自身の可能性を疑って、周囲に本当の実力を知られることを恐れる半端な態度が許せないからです。
『実は昨夜から風邪で声が出ません』だって?
違うだろ?
今のお前の、最大に最強な最高の音楽をやれよ!
他の誰でもないお前自身の誇りに賭けて、全てをそのエレクトリックギターに叩き込めよ!
そんな思いが、
『勘違いすんな 教祖はオマエだ!!』
『君の全てを曝け出してみせろよ』
などのフレーズから伝わってきます。
そんな怒声混じりの熱いメッセージには、本作を単なる2018年のヒット作に留まらせない大きな魅力が詰まっています。
3. くらげP / "わたしの未成年観測" (3/10投稿)
この曲を10選に選ぶかどうかは結構悩みました。
だって私はこの曲を大嫌いなのですから。
それでもやはり選ばざるを得なかったのです。
それはつまり、大嫌いは大好きの裏返しでもあるということです。
一昨年の"チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!"以来の約2年間、私はくらげPの作品に夢中になってきました。
特に昨年の私的最高金賞曲"トラッシュ・アンド・トラッシュ!"で描き出された一分の隙もない完璧な絶望は、私の人生観を強く肯定してくれる至上の救済でした。
しかしあろうことか、本作はあの美しき悲劇を『未成年だった』の一言でハッピーエンドにしやがったのです。
これは許し難い冒涜です。強い憤りを覚えます。
『愛される要素あるわけない』彼女が、そんなありきたりな一言で世界に赦されていいはずがありません。
自ら信奉する正義に則って自分自身を断罪した彼女の勇気が、そんな陳腐な性善説でひっくり返されていいはずがないのです。
投稿から9ヶ月経った今なお、キーボードを打つ私の指は怒りで震えます。
ですが、それでも。この曲は私の救済であるこのシリーズの集大成なのです。
だから、きっとここが、私と、私の大好きなこのシリーズとの分かれ道なのだと思うことにしました。
私はこのハッピーエンドを信じません。
私が信じるのはあの絶望の美しさです。
それでもこれだけ色々考えさせてくれた、大嫌いな本作に感謝を捧げます。
ありがとう、”わたしの未成年観測”。
4. natural / “水時計” (5/27投稿)
UTAU界のファンク・スターことnaturalさんの代表作となった本作は、個性的な曲の多いこの方の作品の中でも、ひときわnaturalさんらしさに溢れる作品です。
鼓動ごとシンコペートするようなファンクビート、畳み掛けるギターリフ、刺激的でハキハキとした調教、いずれも「これぞnatural節」と膝を打たずにはいられません。また、Dメロの東北きりたんによるラップパートも、大人っぽい雰囲気で素敵です。
そして、『calcuれたmodulationに 逆靡くその時まで』のような一風変わった歌詞とその音符への載せ方も特徴的です。とはいえ、こちらもファンにはお馴染みのnaturalさん独特のセンスなのですが……(有り体に言えば、すごくヘンともw)。
また、naturalさんは今年10作以上のオリジナル曲を投稿されている速筆家ですが、私は本作以外もほとんど好きです。
何せ個性の強い方なので、1曲ハマると皆好きになってしまうのですよね。
この記事で初めてnaturalさんを聴いたよという方がいたら、ぜひ他の曲も聴いてみてほしいところです。
5. 傘村トータ / "今日より少しだけ幸せな日々を。” (6/2投稿)
傘村トータとは、「自由」の何たるかを語る人です。
傘村トータとは、「人生」が如何なるべきかを語る人です。
傘村トータとは、また、それらを歌に乗せて繰り返し説き続けている人です。
本作を初めて聴いた日、ぼろぼろに泣きながら何度も何度も聴いたのを覚えています。
これほど揺るぎない姿勢で「自由」を説いている歌がこの世に存在するのかと、衝撃を受けました。
この歌の始まりは『幸せになりたいよ』です。
幸せになりたい――それはこの世を生きる誰もが持っているごく平凡な夢でしょう。
今よりもっと素敵で毎日が楽しく感じるような幸せを、きっと誰もが望んでいるはずです。
しかしどうでしょう、「そんな幸せを自分が手に入れられるか?」と聞かれたら、確信を持って頷ける人は多くないのではないでしょうか。
『変わったことは特になくて 少しの不満と小さな喜びで生きてる そんな日々を私はこれからも何年 何十年って繰り返していくのかな』
そんな風に感じている方が大半だと思います。
私だってそうです。普通の、一般的な弱さを抱えた人間はそうなのです。
ところが、この歌はそうではありません。
『明日も今日と同じような ……いいえ 今日より少しだけ幸せな日々を きっと生きる』
「きっと」というのは、確実に行われることを予測、期待する時に使う言葉です。
ゆえにこの歌は、自らの幸せが自らの責任によって獲得されるべきものであることを承知した上で、待ち受けている幸せな未来を確信しているのです。
言い換えれば、努力によって幸せな未来を手に入れるだけの力を自分自身が有していることに、微塵の疑いも抱いていないのです。
自由とは、自分の人生の責任を自分自身で負うということです。
自由に生きるためには、自分自身の可能性を信じていかなくてはなりません。
この歌は、そのことを傘村さん一流の柔らかな筆致で説いている歌なのだと思います。
少なくとも私は、私の人生において何となく理解し始めていたそのことを、この歌に改めて教わりました。
文句なしの本年私的最高金賞であり、またそれにとどまらず、私の人生で数多聴いてきた歌の中で最も刺激的だった歌の1つです。
6. MIMI / “フローレミ” (6/14投稿)
今年の10選で最も美しい曲は本作かもしれません。
ピアノのアルペジオとストリングスのバッキングの清涼感あふれる景色が印象的な作品です。
実は上半期10選の時点では、本作は年間10選には入らないのではないかと思っていたのですが、何だかんだで下半期も結構な頻度で聴いていたのですよね。
飽きない程度に薄味で、忘れない程度に癖がある。そんな良さが本作にはあると思います。
また、上記の他に推しポイントを挙げるなら、歌というよりもむしろ器楽的である主旋律になります。
アルペジオにそのまま歌を乗せた、跳躍が多く人工的なフレーズ。それを人ならざるVOCALOIDが歌うというところに一種の妙味もありますね。
きっとこの人間味の薄さが上記の薄味さの秘訣なのでしょう。いつまで聴いていても飽きないんですよねえ、ほんと……。
7. 傘村トータ / “力なきもの” (7/10投稿)
傘村トータ、2曲目。
2018年は私にとって「傘村トータの年」と言っても過言ではないほど、傘村さんに夢中になった年でした。
本作では先に挙げた”今日より少しだけ幸せな日々を。”と比べて、より直截的にこの方の思想が語られています。
諦めるな! 前を向け! 胸を張れ!
本作は、手を変え品を変え、終始何度も何度もそんなメッセージを繰り返している曲です。
そしてサビのラストを飾る最も印象的なフィニッシュブローがこちらです。
『これが生きるということだ』
……いや、普通そんなこと言えませんって。「人生」の師範じゃないですか、完全に。
不屈の精神。曇りなき希望。尽きることのない無限の自信。
傘村トータという人の作品に共通するこれらの要素をど真ん中に投げ込んでくるあたり、これぞ傘村トータとも言える作品だと思います。
傘村さんの曲をまだ知らない人とか、この話を読んで興味を持ってくれた人とか、人生に思い悩んでいる人とか、その他すべての生きとし生ける者とかに聴いてほしい、大名曲です。
8. まふまふ / “廃墟の国のアリス” (8/19投稿)
2018年最もヒットしたボカロPといえば、まあ諸説あるとは思いますが、私が選ぶとすればこの方、まふまふさんです。
今年上半期屈指のヒット作である“メリーバッドエンド”と"ハローディストピア”という姉妹作、まだ記憶に新しいハイクオリティVOCAROCK、”ジグソーパズル”と、本年を代表するボカロPとして相応しい方だと思います。
そしてもちろん、本作”廃墟の国のアリス”も忘れるわけにはいきません。
うわっ、カッコいい……!
初めてページを開いたとき、サムネイルを見た瞬間に感じる圧倒的リッチさに心を掴まれてしまいました。
積み上がった街、空を覆う鳥籠、そして中央に鎮座する明朝体ロゴと少女。
厨二病的と言ってしまえばそれまでなのですが、やはりこういうイラストには男の子心をくすぐる魅力があります。
そしてイントロでいきなり、変拍子! ペンタトニックスケール!
ギラギラにソリッドなバンドサウンド!
これでもかと言うほど跳ね回るスラップベース!
歌が入れば、今度は高速ボーカルの無調的なメロディや頭拍重めのビート!
まさに2012年頃のボカロシーンのヒット曲を彷彿とさせる要素が、怒涛のように流れ込んできます。
歌詞も素敵です。ちょっと難しい漢語で彩られた、終末感あふれる叙事詩的な雰囲気とか。
そして何よりも、タイトルにもなっている「アリス」の手前で半拍溜めるのが超カッコいいんですよね。
実は昔から高速ボカロック系統の中でもまふまふさんはかなり好みだったのですが、それでも本作の緩みない完成度には度肝を抜かれました。
今年のまふまふさんは流行を追う立場から流行の最先端に立つところまで来たと思うので、来年はぜひ流行を作り出す立場にまでなってほしいです。大期待ですね!
9. 田中B / “ゆらゆら” (9/14投稿)
高い性能と人間味のある歌声で、今や押しも押されもしない人気VOCALOIDとなった、音街ウナ。
その数多ある作品の中でも、今年の白眉は本作でしょう。
光と風、飛行船、ソーダ、そして君と僕。
あるいはテンションノートの甘い響き、クリシェの切ない展開、シンコペーションの躍動感。
もう何から何まで高いレベルで仕立て上げられた、極上の渋谷系作品です。
そして田中Bさんの作品が本当に素敵なのは、何と言っても心をギュっと掴まれるようなちょっとした筆運びなのです。
本作で言えば、『遠いよ 急ぐよ 涙は流さないよ』や『イメージを』と繰り返す部分が該当するかと思います。
それから何と言っても、ラストサビでの転調はもはや反則的な魅力です。
それまでの歌によって、ただでさえセンチメンタルになっているところで、まさかの転調。これは湧き上がる感動に抗えません。
しかしまあ、田中Bさんは“深海シティアンダーグラウンド”で知って、”追憶の飛行船”をDAIMで取り上げたりもしましたけれど、10選に入れるほどドンピシャで好みの曲を聴ける日が来るというのは、ちょっと嬉しい誤算でした。
長くボカロシーンを追っているとこういうことがあるから止められませんね。
10. はるまきごはん / "セブンティーナ" (10/29投稿)
世界の中心、17歳(セブンティーナ)――。
本作は、そのカラフルでガラスのような心情を生き生きとしたタッチで描いた、はるまきごはんさんの傑作です。
はるまきごはんさんを10選に選ぶのは、2回目になります(前回は2016年の”フォトンブルー")。
しかしその理由は前回とは異なり、本作を選出した最大の動機は歌詞にあります。
17歳というのは、人生において最も高い体力、柔軟な思考力を有しており、世の中のあらゆる物事がカラフルに見えている年頃です。
しかしまた、高校卒業や成人といった人生の大きな変曲点を目前に迎えながら、その先の見通しが立てにくいという不安に悩まされる年齢でもあります。
本作はそのアンバランスな心情を、親しみやすくビリーバブルな言葉遣いで描いているところが魅力的です。
『当たり前でも そんなことでも 全部キラキラしていたんだ
それが18, 19, 20 だんだん見えなくなっていく
それが21, 22... 私は覚えていられるかな』
全体を通じて実に17歳らしい視点を維持しつづけている本作の中でも、特にこの部分は圧巻です。
『キラキラ』という抽象的ながら究極的な言い回しとか、22歳よりも先の人生を想像できないところなどに凄みを感じます。
そしてまた、今年まさに17歳でいらっしゃるTwitterのフォロワーさんたちが本作に大きく感銘を受けていたことも印象的でした。
本作で描かれる17歳の心情が、単なる大人の想像の域に留まらず、リアルタイムでこの世界を体験しているはずの世代の方の琴線に触れている。
その様を見て、遠い昔セブンティーナ(?)だった私の胸にまで、思わず熱いものがこみ上げたのです。
もしもボーカロイドが無かったら。
そうであったら間違いなく、私は彼女たちと出会うことはなかったはずです。
ですから、彼女たちの生の青春を共有できただけでも、ボーカロイドシーンを追いかけてきた努力が報われたように感じるのです。
ああ、どうか、彼女たちも10年後に、10年後のセブンティーナ達と出会えますように。
そして欲を言えば、それが私たちの愛するボーカロイドシーンでの出来事でありますように。
来るべき10年後の未来に対する期待を抱いて、セブンティーナの少し先からそう祈りたくなってしまうのです。
以上、2018年ボカロ10選でした。
(アップロードの準備をしている間に年も明けてしまったので、)あとがきもごく簡単に。
今年は歌詞聴かないマンを自称している私にしては随分歌詞を聴いてきた1年でした。
特に傘村トータさんの歌詞には過去11年でトップクラスに泣かされました。
来年も、もっともっと色々な聴き方でVOCALOIDに食らいついていけたらいいなと思います。
以上!
あるかむぎっく
2019/01/01
2018/05/29
”リズと青い鳥”感想
突然だけど"リズと青い鳥"を観てきたので感想を書こうと思う。
ネタバレを自重しないのでこれから観る予定の方はご注意を。
動機は、山田尚子監督&吉田玲子脚本の"けいおん!"、"たまこラブストーリー"コンビで元々気になっていたのと、某フォロウィさんが絶賛されていたことに触発されたから。
"響け!ユーフォニアム"はアニメ1期しか観ていないのだが、ユーフォを知らずにいきなり行っても問題ないとの噂だったので、特に心配せずに映画館に突撃した。
(ちなみに実際に観てみた結果、ユーフォ未視聴でも殆ど問題なく楽しめると私も思う)
メッセージ性が少なくて音と描写でグイグイ押してくる作品だったので、文章で感想が書きづらいのだが、せっかく面白かったので何か書いておこうかなーと。
では以下からネタバレも有りで書いていく。
まず感じたのは、"ユーフォ"と比較して主要人物の人柄が抜群に良いことw
"ユーフォ"は自分の実力を鼻にかけた目立ちたがり屋やデリカシーのかけらも無い女ばかり出てきて、痛快なくらいにカスの集まりだった(これはこれで褒めてる。吹部にはわりといるよね、ああいう子たち!w)。
しかし"リズ"では、主人公格のみぞれと希美、そして同級生の夏紀、優子、後輩の梨々花、講師の新山先生に至るまで、ここは本当にあの北宇治高校吹奏楽部なのか?と首をひねりたくなるほど真っ当な人格者が揃っている。
例えば、3年生同士がみんな下の名前で呼び合っていることからは、4人の関係が非常に良好であるとわかる。
何せ寡黙で馴れ合いを好まないみぞれですら同級生の間では下の名前で呼び合う仲なのだ。
あの態度では「ノリの悪いやつ」と仲間外れにされてもおかしくないはずなので、3年生の間で独りを好むみぞれの性格が受け入れられ、そして善良な本質がきちんと理解されていることに感心した。
また、梨々花を初めとするダブルリードの後輩たちの態度からも、みぞれの善良さが見て取れた。
一緒に遊びに行こうとみぞれを誘う仕草は決して社交辞令で声を掛けている人間のそれではなかったし、あだ名で呼んでみたり希美に相談してみたりする梨々花の懸命な姿からは、心から慕っている先輩との距離を何とか詰めたいと願ういじらしさが伝わってきて胸が熱くなった。
ともあれこの主要人物の人柄を見るに、"リズ"が描きたかったものは"ユーフォ"とは異なっていて、単なる延長線上の番外編として作ったわけではないのだろうなと感じた。
逆に"ユーフォ"の魅力を存分に引き継いでいた点としては、物語上大事な描写を台詞ではなく演奏で見せていた点が挙げられる。
この点に関しては、やはり作中楽曲"リズと青い鳥"第3楽章のオーボエ(みぞれ)とフルート(希美)のソロが象徴的だった。
例えば冒頭の2人だけで吹いてみるシーンでは恐る恐る音を出して。
また、滝先生に注意されるシーンでは非常に物足りなく(私などは橋本先生の如く眉根を寄せてしまった)。
そして、みぞれが目覚めたシーンでは息を呑むほどの鮮やかさで伸びやかに――。
こうした台詞ではなく演奏で物語の意図を伝える表現は"ユーフォ"でも度々見られたけれど、"リズ"も十二分に私たちの期待に応えてくれていた。
正直この表現だけでも観に行った甲斐があるというものだ。
それから冒頭にも書いたことだが、"リズ"の監督と脚本は"たまこラブストーリー"の方々なので、その血も流れているように感じた。
例えば後半(みぞれ覚醒以降)に物語の中心が希美に移る展開からは、転換点となる演奏シーンのドラマティックな描写もあって、飛び石のシーン前後で主人公を入れ替えた"たまこラ"が想起された。
また、大空に飛び立とうとするみぞれに対する希美のわだかまりが解消した時点でスパッと終わってしまう潔さも"たまこラ"的。
更に、もはや言うまでもなく、台詞に頼らず映像や音楽をフルに使う描写方法も"たまこラ"、ひいては"けいおん!"から脈々と受け継がれてきた手法である。
ただし、"リズ"は"たまこラ"と比較してもかなり重厚な雰囲気の作品で、"たまこラ"のフレッシュなライトボディとは違ってフルボディの渋味がある。
"リズ"は涙腺よりも胸に来る映画かなと。
とまあ色々書いてきたけれど、個人的にはやっぱり、9年経って"けいおん!"の手法がここまで進化したのかという感動が大きかったかな。
観てよかったし充分面白かった。皆も興味が湧いたらぜひぜひ観に行ってほしい。
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